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トヨタS-800.ニッサン・セドリックD30・日野コンテッサ1300

元日の朝。
空と海とが白く輝き
振り袖の赤が照らし出される。
初日を望む展望台に
拍手の音、おめでとうの声。
何かいいことあるような
元日の朝、晴れて風なし。

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スキーブームの頃、民宿は満室、ゲレンデにはリフト待ちの長い列が、トヨペットコロナRT40、三菱ジープJ38、スキー天国。

スキー宿
赤、青、黄色のウエアが
雪道に花を咲かす朝、
スキー宿ではゆうげの思案。
今夜はしし鍋にしましょうか。
雪室の野菜もずいぶん減った。
もうじき春が訪れる。

+

温室の中を巡っても、エキゾチックであやしいオブジェや民芸品に目が向いてしまいます、昭和パラダイス。

サボテン公園。
マーライオンにモアイ像
ココヤシ見上げて南国気分。
母さんの手を引っ張った
小さな私の春休み。
始めて飲んだフレシュジュースは
ちょっぴり酸っぱく、苦かった。

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ひなびた温泉街、観光馬車を引く馬が物悲しく見えました、昭和の哀愁

+

春眠
蹄の音を聞きながら
ゆらりゆられる春の中。
あれは湯けむり、花けむり
朧に見える温泉宿。
花びら胸に舞い降りて
あくびが止まる春の道。

+

高原のお嬢さん、白いギター、湖のバケーション、スワンボート。

5月の高原。
白樺の林を通り抜け
自転車は丘を越えてゆく。
誰かを呼ぶ声、笑い声
どんどん風に飛んでいく。
五月の空に息はずませて
もう少しで、雲に届く。

+

遊園地の野外舞台、エレキバンドの大音量に家族連れは通り過ぎて、あの時君は若かった。

赤い風船。
野外ライブに突然の雨。
重い空気と土の匂い。
ずぶぬれの赤い風船が
雲の彼方に飛んでいく。
もうすぐ梅雨がやってくる。
そうして夏を連れてくる。

+

+

夏のレジャー海水浴、ジュークボックス、浴衣姿で卓球、海辺の旅館、海中展望塔にも寄って

家族旅行。
午前中から海で泳いで
疲れて戻ったホテルのロビー。
明日は貝殻あつめよう
なかよしの子のお土産に。
足についてる砂を払うと、
日焼けの背中が痛かった。

+

高原リゾート、ダットサンフェアレディー、ワーゲンビートル、あなたを待つの テニスコート。

避暑地。
テニスコートで汗流し
ほてった頬に深緑の風。
ペンションの白いテーブルで
アイスコーヒーの氷をゆらす。
カッコウの鳴く高原の夏
腕の時計をバッグにしまった。

+

のどかな海には、島を巡る遊覧船。

夏の名残。
サングラスかけて訪れた
夏の名残の瀬戸内の島。
イルカマークの帰り船が
カモメを従え港に停まる。
スピーカーから声が流れた。
「最終便の出港です」

+

ヤマハトレール250 DT1に騎乗、ウエスタンランドは真っ赤な夕日。

想い出写真。
ニワトリ、幌馬車、ヤギにポニー
触れて遊べるファミリー牧場。
秋の一日は足早に過ぎる。
あと何年、親子で遊べるかしら?
夕日にまぶしい子どもの笑顔を
パチリと撮った思い出写真。

+

土産物店で木刀、ペナント、虚無僧を横目に、顔出し写真を覗いたり。

もみじの名所。
もみじが深く色づくほどに
賑わいを増す小さな参道。
紅葉のピークはあと1週間
今朝は昨日より寒かった。
修学旅行の到着だ。
さあ忙しくなりますよ。

+

温泉の歓楽街ちょっと怪しげ、昭和ノスタルジー。

雪見酒。
仲間と繰り出す温泉旅行は
体と心のコリにきく。
火照った体に浴衣を着れば
うなじに微風が心地よい。
一年の垢もすっかり落ちた。
さあ雪見酒とまいりましょう。

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