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コルゲンコーワのカエルをちょっとイタズラ
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ちんちん電車を避けて、マツダキャロル360がレトロなパーマ屋さんの前を走る
成人式。
暗いうちから着付けした
ふりそで姿のお嬢さん。
慣れない着物に背筋を伸ばし
大和なでしこのできあがり。
行ってらっしゃい、お気をつけて。
きょう一日は、おしとやかに。
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シュプール号でスキー旅行、国鉄の駅前ロータリーには、プリンスグロリアスーパー6のタクシー
雪の駅舎。
白銀の山々を背にして
じっとたたずむ雪の駅舎に
下り列車が到着した。
降り立つグループ、家族連れ、
「寒いね」と笑顔で話すスキー客。
立ち食いそば屋に湯気があがった。
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マツダT1500三輪トラックで荷物送りにフランス人形
引っ越しの春。
モクレンの咲く木造住宅
軒先でネコがあくびする。
豆腐屋のベルにとび出すと
隣のマンションお引っ越し。
新品テレビに電動ミシン
ドレスの人形と目が合った。
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桜道の大正郊外住宅にスバル360、スーパーカブのクリーニング屋
入学式。
よそゆき口調のお母さんと
「気をつけ」ポーズの男の子。
満開の桜の下の記念撮影。
花の香りにクシャミして
ランドセルの背筋を伸ばす。
「ぼく、きょうからいちねんせい」
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百貨店の屋上パーラー、遊園地には回転塔
5月の休日。
家族みんなで訪れた
遊園地のあるでデパート屋上。
あの線路の近くがうちだよと
街を見下ろし指をさす。
少し汗ばむ5月の休日。
クリームソーダの泡がはじけた。
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いの一番、プラッシー、月賦取扱店の看板。角のタバコ屋さん
雨上がり。
あじさいに水滴が光る
雲のあいまの雨上がり。
カサを閉じたら母さんも
はなうたフフンと歌い出す。
ツバメがすいっと横切って
ふり向くと大きな虹が出ていた。
マツダ K360
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白いギターに海の家、ホンダS800にはチェックのボタンダウン
夏のはじまり。
ラジオのボリュームを最大にして
仲間と繰り出す平日の海。
夜はたき火で歌をうたおう。
話しながら松林を通り抜けると
白い砂浜が広がっていた。
波打ち際までの競争がはじまる。
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団地の給水塔が見える公園でアイスキャンデー売り、マツダD1500トラックも
夏祭り
セミ採りに飽きた昼下がり
隣でやぐら作りが始まった。
提灯がひとつ吊るされるごとに
お祭りの時が近づいてくる。
金魚すくいにりんご飴、
はやく明日になあれ。
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昭和のプレハブ住宅は70年代、サイケ調なインテリア、バモスホンダにホンダ1300クーペ
しあわせであるように。
夏休みに練習を重ねて
学園祭で初ライブ。
ドラムをたたいて歌おう
ラブ・アンド・ピース。
雲ひとつない秋空に
歌声が世界に届くよう。
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石畳の坂道にシュロの木のあるスペイン風住宅の前を、ワーゲンビートルが
家路。
急な坂道のぼりみち
息をはずませ帰るみち
うしろの声に振り向いた。
少女の頬は夕日に染まる
夕焼け小焼けの坂のみち
母さん待ってる帰りみち。
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昭和の平屋住宅にはデコラ張りのドア、鳥かごのカナリア、鳴き声のうるさいスピッツ
落ち葉焚き。
枯れ葉が落ちるそのたびに
風が冷たくなっていく。
夕暮れどきの落ち葉焚き
ほっぺただけが温かい。
そろそろおいもが焼けるころ
ご近所さんもいかがです。
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銭湯、アパート、焼き芋屋のリヤカー屋台、長屋の物干台、昭和の風景
待ちぼうけ。
赤いマフラーくるっと巻いて
銭湯前の待ちぼうけ。
にぎやか親子がやって来た。
雪もちらちら舞いはじめた。
そろそろ彼もあがる頃
焼きいも買って待ってましょ。
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