里山は日本の伝統的な農業が作りだした自然

たとえば、「おいしい米は、森がつくる」といわれる
のをよく耳にする。つまり、雨が降り、水が大地にし
みこみ、雑木林はこの水をたくわえる。そして、雑木
林は、栄養満点の水を少しずつ外へ出す。この考え方
は、日本の各地に見られるが、水の循環や浄化、また
は水系の原理などを見事にとらえた、じつにすばらし
い管理ノウハウなのだ。

生態系を破壊しないように自然を利用

里山自然に非常に依存していた農民にとって、
その生態系の維持管理はまさに命がけの仕事だ
った。生態系がくずれると、農村の社会経済も
いっしょに倒れてしまう。だから、生態系をく
ずさないように、生態系の容量内で自然を利用
してきた。

ケビン・ショートKEVIN SHORT著「ケビンの里山自然観察記」より。
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