copywrite by Nakano
Mineko
イラストに添えられている‘詩’はコピーライター中野 峰子 様に寄るものです。
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受験生。
入学試験への追い込みで
夜中も頑張る受験生。
この前の模試を見返して
弱点克服、過去問演習。
机でウトウト見た初夢の
楽しい春はすぐそこにある。
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雪だるま。
雪玉ころころ転がして
パパと作った雪だるま。
一緒に連れて帰りたいけど
ごめんね。車に乗せられない。
首のマフラーは友達のしるし。
大きくなったら、また来るね。
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ジャンプ!
先輩方が卒業されて、
お当番になるピロティ掃除。
気持ちを込めて掃き清めたら
春のそよ風吹いてきた。
心も体も軽やかに
空へ向かっていちにのジャンプ!
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メリーゴーラウンド。
身長制限クリアして、
ひとりで跨る回転木馬。
去年は一緒に乗ったけど、
今年は外から手を振った。
こうして離れて行くんだね。
煌めくライトが目に染みた。
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冥想。
新緑まぶしい5月の公園
木陰に座り目を閉じる。
かすかな音に耳を澄ませば
小鳥のさえずり、誰かの会話。
シャボン玉割れてプツッと鳴った。
そうだ!昼はオムレツにしよう!
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梅雨入り前。
カラリと晴れた日曜は
家族みんなで大掃除。
ウッドデッキの防水塗装、
テラスの椅子もペンキ塗り。
もうすぐ梅雨がやって来る。
そうして夏を連れて来る。
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海水浴。
海水浴を皮切りに
今年も夏がやって来た。
去年の水着がもう着れない
成長していく子供たち。
ウエストがきつくなったかな?
大人は慌ててダイエット。
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風鈴。
ウミネコたくさん引き連れて、
今年も孫がやって来た。
大きなスイカはよく冷えている。
ラムネも花火も用意した。
そうめんを茹でて汗を拭うと
南部風鈴チリンと鳴った
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赤レンガ倉庫。
アコーディオンの調べに乗って
時々聞こえる船の汽笛。
学生時代に住んでいた
懐かしの町の観光旅行。
赤レンガ倉庫に仕舞ってあった
記憶が次々よみがえる。
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収穫祭。
賑やかな秋の収穫祭は
あっという間に午後になる。
わずかに落ちる木漏れ日と
どこかに響くモズの声。
風が冷たくなってきた。
今夜はかぼちゃスープにしよう。
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晩秋。
小春日和の公園で、
木登りする子ども達。
枝が小さく揺れる度
銀杏紅葉が舞い散った。
子供が帰って日が暮れて、
静かに落ち葉は降り続く。
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繁忙期。
クリスマス前の繁忙期、
今日もようやく店じまい。
ブティック前に車を停めて、
今から帰るとラインを送る。
信号待ちで、ため息ひとつ。
まだ買っていない妻のプレゼント。
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