Copywrite by Nakano Mineko
Copyrignt (C) Nakano Mineko All rights reserved.

ふと目にとまる、身近な風景が絵になります。日々の生活、足下で、ゆっくりと流れる時間、イラストでトリミング。

+

狛犬、灯籠、石畳、境内では、おみくじの花が咲いた老木をバックに、晴れ着の撮影会。

初詣。
子どもが生まれ初めて迎える
家族三人のお正月。
振り袖姿のむすめさんに
二十年後の我が子を重ねる。
かしわ手打ってそっと祈った。
べっぴんさんになりますように。

+

ショッピングセンター屋上の駐車場、道が白くなり始めた、運転手さん急いで帰って。

+

アップルパイ。
小3の娘と二人で選ぶ
バレンタインのプレゼント。
クラスの男子にクラブの先輩
義理チョコばかり買い込んだ。
初挑戦のアップルパイは
誰にあげるか出来栄え次第。

+

暫時もやまず鎚うつ響

カウントダウン。
学校帰りの寄り道は
いつもお決まりの鍛冶屋さん。
看板、燭台、飾り棚、
自分が作った気分になった。
花の扉の完成はいつ?
卒業まではカウントダウン。

+

枝垂れ桜をバックに、ショッピングモールでイベント、琴と胡弓のセッション。

お花見。
ビルの谷間の一角に
春たけなわの演奏会。
弦の奏でるメロディーが
初めてなのに、懐かしい。
花びら水面にゆれるとき
平安時代が見えた気がした。

+

定年後、家に隠ってばかりいないで。少しの広場と木陰があれば、電動カーもあるし。

空と風。
自転車で街を走っていたら
いつもの景色が違って見えた。
ちいさな鯉のぼり泳ぐベランダ、
木漏れ日ゆれる並木道。
五月の空と風に誘われ
もっと遠くへ行きたくなった。

+

梅雨の晴れ間、マンション、アパート、公営住宅、住めば都。

洗濯日和
何日ぶりかの快晴に
家中の窓を開け放つ。
洗ったシーツを振りさばくとき
ほんの一瞬はなうた止まる。
午後は一緒にお茶しませんか?
ベランダ越しに声がかかった。

+

+